こんにちは、ユタロー@うつ病休職中だけど妊活(@SentimentalLion)です。
前回、妊活中に男性が気をつけるべき食事について記事を書きました。

他にも、赤ちゃんを授かる前に男性ができることはたくさんあります。
妊活についての知識も多く持っていて損することはありません。
僕が調べた内容のうち、赤ちゃんが生まれた時の体重について知っておいてほしいことをまとめました。
この記事は生まれてくる赤ちゃんを低出生体重児にしないための基礎知識を知りたい方にぜひ読んでほしい記事です。
男性だけでなく、ぜひ夫婦で一緒に読んでほしいです!
低出生体重児とは
低出生体重児とは「出生体重が2,500g未満の赤ちゃん」のことをいいます。
現在の医療技術であれば生まれてくる赤ちゃんの体重が低くても命を救うことは可能ですが、障害や病気のリスクが高くなります。
また、将来の生活習慣病と関連があるとの説も唱えられています。
日本の赤ちゃんは低体重?
現在の日本の婚姻事情は晩婚化しつつありますが、それに伴い出産のタイミングも高齢化(高齢出産)しています。
高齢出産のリスクの1つとして挙げられるのが低出生体重児なんですね。
低出生体重児の出生率について厚生労働省が公表しています。
以下のグラフで出生数が年々減っているにもかかわらず低出生体重児数が変化していないことがわかります。

厚生労働省「平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)」の人口・出生データ(P6〜P14)より運営者が表示を変更して引用
これは低出生体重児の割合が増えていることを表しています。
現在の日本では約10人に1人が低出生体重児といわれています。
低体重の2つのパターン
低体重と一言でいっても、出生した時期によってパターンは2つに分かれます。
- 早産により低体重で生まれた
- 予定日に低体重で生まれた
早産とは予定日より3週間前に赤ちゃんが生まれることをいいます
先ほど、高齢出産のリスクの1つが低出生体重児と書きましたが、その理由が1つ目の「早産により低体重で生まれる」可能性が高くなるからです。
低出生体重児は予定日よりも早く生まれてくるため、本来は母体の中で発育すべき部分が未成熟の状態です。
妊娠してから出産まで『十月十日』とはよく言いますが、10ヶ月の短い期間で人間の赤ちゃんが育まれると考えると1日の成長量の大きさを想像できると思います。
早産は免疫機能も未成熟なため、以下のような病気の可能性が高くなります。
未熟児貧血、未熟児無呼吸発作、動脈管開存、ほ乳障害、低カルシウム血症 など
しばらく保育器で育てられるのは未成熟な機能を補うためでもあるんですね。
将来の生活習慣病への影響
低出生体重児が懸念されている理由に、将来の生活習慣病を引き起こす原因と考えられていることがあります。
生活習慣病は大人になってからの不摂生によると思っている人が多いのでこれには驚きですよね。
イギリスの疫学者バーカー教授が1911年から1930年に行った研究で心筋梗塞による死亡率と出生体重との関連性を指摘しています。
この研究では低出生体重児だけでなく、大きすぎても同様のリスクがあると結論づけています。
低出生体重児が影響を及ぼしているとされる生活習慣病は以下のとおりです。
出生体重の低下と関連しているとされる病気
心筋梗塞、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、脳梗塞、高血圧 など
出生体重の低下と関連があると考えられている病気
うつ病、統合失調症、慢性肺疾患、乳がん、前立腺ガン、睾丸ガン、行動異常 など
適正な体重で生まれるよう努力をすることは親になるための1番最初の責任だと思います!
低出生体重児になる原因
低出生体重児が赤ちゃんの将来にまで悪影響を及ぼす可能性がわかったところで、その原因について調べていきましょう。
現在の日本の出産事情と照らし合わせると主な原因は高齢出産による早産率の増加、やせ過ぎによる栄養不足の大きく2つに分かれます。
早産
早産は出産準備を完璧に行ったからといっても100%防げるものではありません。
厚生労働省の調査を見てみると、妊娠する女性の平均年齢が上がるにつれて早産で生まれてくる赤ちゃんの割合も増えています。

厚生労働省「平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)」の人口・出生データ(P6〜P14)より運営者が表示を変更して引用
晩婚化が進んでいる現在の日本では、高齢出産でも少しでも早産のリスクを軽減できるように早めに準備をすることが今後ますます重要になってきます。
栄養不足
日本ではBMIが低い20代女性の割合が約30%とやせ型の人が多い状態です。
日本女性のカロリー摂取量も10年で約10%低下しています。
その影響も反映してか生まれてくる赤ちゃんの体重も年々低下しています。

厚生労働省「平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)」の人口・出生データ(P6〜P14)より運営者が表示を変更して引用
産前だけでなく、産後にも体型を元に戻そうと無理なダイエットをする人も多く、母親が栄養不足の状態に陥っています。
産後も母乳によって赤ちゃんへ栄養を与える必要があり、無理なダイエットにより以下のような悪影響があります。
- 母乳の栄養が偏ってしまう
- 母体の回復が遅れてしまう
- 第二子へ悪影響を及ぼしてしまう
また、喫煙をすることで血管が収縮し胎児に栄養が行き渡らなくなってしまいます。
すでに妊娠時の喫煙NGは広く知られていますが、夫婦で再確認しておきましょう。
受動喫煙もNGのため、男性もこれを機に禁煙しましょう!
飲酒
アルコールは肝臓で分解されるのですが、胎児にはまだ分解機能が発達していません。
妊娠中に摂取したアルコールは母体で分解される前に胎盤から胎児へと移行してしまうため、胎児はアルコールの影響をもろに受けてしまいます。
歯周病
病気により低出生体重児が生まれる可能性が高まることがあります。
その1つが歯周病です。
母親が歯周病になると、歯周病菌が血液の中に侵入します。
赤ちゃんへは血液を通して栄養を供給しているため、赤ちゃんにも病原菌が送られてしまい発育に悪影響を及ぼしてしまいます。
妊娠期間は妻が病気にならないよう最大限フォローしましょう!
低出生体重児のリスクを減らすために
低出生体重児の原因がわかったところで、そのリスクを減らすためにできることを整理しましょう。
- 妊娠前から夫婦で知識を増やす
- 産前・産後ダイエットはしない
- 食生活を改善する
- 飲酒は控える
- 喫煙をやめる
- 病気の感染には最大限気をつける
繰り返しになりますが、妊娠前から赤ちゃんを迎える準備をしたからといって早産を完全に防ぐことはできません。
早産で低出生体重児にならないよう、他のリスク要因については取り除けるようにしておきましょう
低出生体重児の原因と対策まとめ
低出生体重児の原因から対策までを日本の出産事情と照らし合わせながら書いてきました。
簡単におさらいをしておきましょう。
- 低出生体重児は誕生時に病気になるリスクが高まる
- 低出生体重児は将来に生活習慣病になるリスクが高まる
- 原因は高齢出産による早産の増加、やせ過ぎによる栄養不足
- 飲酒・喫煙、また歯周病も胎児へ悪影響を与える
- リスクを減らすためには妊娠前から準備が必要
妊娠中の母親は、つわりなどで思ったように動けない・食べれないといったことが多くなってきます。
健康な赤ちゃんを迎え受けるためにも、ぜひ事前に低出生体重児のリスクを知って準備をするようにしてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらからは以上です!!